「ひらがな読み書き教室」で講師をしている井上です。
私が授業を担当している生徒さんに、小学校3年生のT君がいます。
T君は、お母さまが「読み飛ばし」「ひらがな、カタカナの書き間違い」「文章を読みたがらない」などの様子に不安を持たれたことがきっかけで、教室の利用に繋がりました。
この教室では、初回授業でひらがな読み書きの検査を行い、ひらがなの習得状況を確かめてからお子さん一人ひとりに合う授業内容を決めていきます。
その日、少し緊張気味ながらやる気満々の表情で、オンラインの画面をまっすぐに見て座って待っていてくれたT君は、検査課題に全集中!で取り組み、「疲れたけど楽しかった~!」と感想を言ってくれました。
(画像はイメージです)
検査の結果は、 「ひらがな習得の一歩手前。大半の文字はスムーズに読み書きできるが、拗音(小さい“ゃ”“ゅ”“ょ”)や促音(小さい“っ”)の読み書きが苦手」
というものでした。
そこでT君の学習目標を「拗音・促音の読み書きが、他の文字と同じ程度にスムーズにできるようになる」と決めて、本格的な授業がスタートしました。
まずは拗音の読みから開始です。
フラッシュカードを使った練習では、拗音が入った単語になると一つずつ音を思い出しながら自信なさげに読む様子が見られ、間違えるカードもありました。
「もう一息だね。今日やったのと同じ練習、お家でも毎日1回ずつでいいからやってみたらきっと上手になると思う!」
と声をかけ、お母さまにもカードづくりのご協力をお願いしてその日の授業を終えました。
次の授業の日。
さらにやる気にあふれる表情で画面に現れたT君は、なんと拗音のカードを全てスラスラと読み上げたのです。
「すごい!完璧だね!!」と驚く私に、T君は、
「家でもカードで練習しました。実は、何回かお休みした日もあるんだけどね・・・」
と嬉しそうに誇らしげな表情で話してくれました。
そのお子さんに合った学び方で楽しく練習を続け、「できるようになった!」という成功体験を積み重ねる。
そして、「もっと知りたい」「これもできそう」という気持ちが子どもたち自身の中から生まれる。
これこそ学びの循環なんだな、と思います。
T君は教室での学びに対し、「どんなことするのかな、なんかおもしろそうだな」と興味を持ってくれていた様子でした。また、拗音・促音が苦手なことを自覚していて、上手になりたいという意欲をもって積極的に授業に参加してくれていました。
今T君は、促音の読み書きを中心に学習しています。
講師の私は、なぞなぞを取り入れたり、練習したい音が入った単語を見つける「言葉探し」の宿題を出したり、彼の興味と意欲と成功体験の後押しとなることを一番に考えながら、次の授業の組み立てをあれこれと考える日々です。
ひらがな読み書き教室は、1人ひとりのお子さんに合わせたプログラムで、楽しく学習を進めます。お子さんの読み書きの様子に不安をお持ちの方は、ぜひ一度個別相談・無料体験にお申込みください。
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