「ひらがな読み書き教室」で講師をしている上田です。
今回は、私が授業を担当したR君が、難しく感じる読み書きの学習にもやる気を出して取り組めた場面についてご紹介します。
小学校2年生のR君はとても元気がよく、話すことが大好きで、好きな物の話になると「先生はどうなんですか?」と明るく質問をしてくれる生徒さんです。そんなR君のお母さまは、「音読をしたがらない・読み飛ばしがある・口で言った言葉を書くことが難しい」などの様子に不安を持たれ、今回の教室の利用に繋がりました。
初回授業でひらがなの習得状況を確かめ、R君の目標を「拗音(小さい“ゃ”“ゅ”“ょ”)を正しく読むことができる・促音(小さい“っ”)を含んだ単語を正しく書くことができる」に絞り、学習を始めました。
今回目標にした拗音(小さい“ゃ”“ゅ”“ょ”)・促音(小さい“っ”)は、発音をはじめ特にお子さんが難しく感じやすいポイントです。R君もその部分で悩んでいる様子でした。そんな難しいポイントも、取り組み方に一工夫加えることで楽しく取り組むことができます。
<難しく感じる読み書きに楽しく取り組む工夫ポイント>
①ゲームや遊びを通して学ぶ
学ぶ内容は同じでも、ゲームや遊びの中に組み込まれると、やることへのハードルを下げられることがあります。R君はゲームにすると、勝ちたい!という気持ちから、楽しみながら取り組んでいる様子が見られました。
ちなみに、拗音や促音を習得するため行うのが、単語を音の数に分ける練習です。この練習を通して、例えば「が・っ・こ・う」は4拍、「か・ぼ・ちゃ」は3拍のように単語が何拍からできているかを意識できると、正しく読めるようになっていきます。
この練習には、すごろくを取り入れたやり方があります。方法についてはこちらの記事で詳しく方法を紹介しているので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。
② 好きなキャラクターを学習に取り入れる
特にオンライン授業では、お家にある身の周りのものに気が取られ、画面に注目が行きにくいこともあります。そこで、「鬼滅の刃に出てくるキャラクターの名前を書いてみよう」と提案すると「いいですね!」と書く時間を楽しみにして、他の学習にも取り組めるようになっていきました。間違えてしまった時も、好きな物の名前を正しく書きたい気持ちからか、前向きな気持ちで書き直すことができました。
R君は、興味のあることに対してとても意欲的に参加してくれていました。音の分け方もすごろくを通じて分けられるものが増え、促音を含んだ単語を自信を持って書くことができました。ひらがなの書字に対する自信が出てきたことで、鬼滅の刃のキャラクターの名前を漢字で書いてみたい!と書くこと自体にも前向きになってくれました。
今回の経験を活かして、今後も楽しく学習に取り組んでいってもらえたらと思います。
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「ひらがな読み書き教室」は、1人ひとりのお子さんに合わせたプログラムで、楽しく学習を進めます。お子さんの読み書きの様子に不安をお持ちの方は、ぜひ一度個別相談・無料体験にお申込みください。
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